この紫×影小説は性描写があります。

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+情+



喜んで。

怒って。

哀しんで。

楽しんで。

もっと色んなことを、俺と感じて?

ねぇ、紫の勇者サマ。



昼間から厚かった雲が居座り、夜の空に灰色を混ぜていた。
雲のカーテンのおかげで満月のはずだった月は出ない。
月明かりがあったら、もっと良く相手の顔が見えただろうに。

ベットが不規則な力を加えられてギィ、と軋んだ声を上げる。
そのベットの上ではシーツの弾きながら口付けを交わす、2つの影があった。

「はぁ・・・・」

シャドウが熱の篭った息を吐く。
それを確認するとヴィオは再度、シャドウに口付けた。

「ん・・・ぅ・・う・・・」

ヴィオの舌がシャドウの舌を舐め上げ、滑るように唇を重ねる。
顎を閉じたり開いたりして角度を変えながら、好き勝手に貪られた。

「っあァ・・・ヴィオ・・・」

ヴィオは少しばかり意地の悪そうな笑みを浮かべながらシャドウの視界から落ちる。
落ちたと同時に、胸にちりっと電流のようなものが走った。

「ん・・・っぁ・・・ふ・・・」
「じっとしてろよ・・・」

ヴィオはシャドウの胸の突起を口に含み、先程の舌と同じように弄ってくる。
時折痛いほど吸われ、反射的にシャドウの足が跳ね上がった。
まだシャドウの身体に慣れていないヴィオはぎこちなくその肌の上に手を滑らす。
肩、心臓の上、腹、太股・・・・。
触れれば触れるほど、互いの身体の熱が上昇し、シャドウの返す反応も大きくなった。

「ふ・・・ぅ、あ・・・・っ!」

熱を溜め続ける身体と段々激しくなる愛撫に、シャドウの身体から力が抜けていく。
それを知ってか知らずか、、ヴィオの指がシャドウのものに触れた。
半分手探りの状態なので、探る手に手加減は無い。

「や、・・・ぁ・・・ヴィ・・オ・・・っ!」
「嫌じゃ、ないだろう?」

快楽に染まり始めた2人の眼が暗闇でぶつかる。
そのすぐ後で、シャドウがくすくすと笑い出した。

「シャドウ?」
「ふふ・・・ヴィオ・・・キレイ、だな・・・」

ゆっくりとヴィオの頬にシャドウの指が這いずる。
そのままヴィオを引き寄せ、ぺろ、とシャドウがヴィオの唇を舐めた。
まるで、猫のような仕草。

「キレイ?」
「ヴィオの顔。今すごくキレイ・・・」

うっとりしたシャドウの笑みに、ヴィオはごく、と生唾を飲み込んだ。

「ヴィオ・・・続けて・・・・」
「ああ・・・」

シャドウに触れていた指が内股を登り、秘所に触れる。
そのまま指先で秘所の肉を割り、優しく押し進んだ。

「っはぁ・・・・くっ・・・ァ・・・」

紫暗の髪がシーツの上で左右に揺れ、わずかに背が仰け反る。

「痛いか?」

少し遠慮を含んだ声で問いかけられる。
シャドウは涙でぼやけ始めた瞳でヴィオを見詰めながら、横に首を振った。

「もっと・・・やって・・・」

シャドウの瞳に艶かしい色がちらつく。ヴィオもそれを察知し、薄く笑った。
シャドウがヴィオの体温を求めるように、身体を擦り合わせる。
指を挿れたままの秘所から、淫らな水が零れた。
じんわりと、全身が快楽に濡れてきている。

「指、増やすぞ」

その言葉の通り、シャドウの内の圧迫感が増大する。

「あ、ヴィオ、ヴィオぉ・・・っ!」

ぎゅっとシャドウがヴィオに抱きついた。
震えるシャドウの指が、快楽を知らせる。

「まったく・・・」

呆れとも感嘆ともつかない声がヴィオの口から零れた。
シャドウの瞳から溢れる涙を拭いながら内を弄る指を抜いた。

「はぁ・・・・ヴィオ・・・も、う・・・」
「ん―――」

シャドウの足が大きく開かれ、秘所にヴィオの熱を宛てられる。
待ち望んだ熱に、シャドウが嬌声を上げた。

「シャドウ・・・!」
「ひ、ぁっ!ぁぁぁあああっ!!」

押さえきれない情欲に駆られ、ヴィオが荒々しく律動を始めた。
金糸の髪が額に張り付き、それを払ってはシャドウの腰を掴んで揺さぶる。
シャドウは呼吸すら満足でないまま、内の刺激で絶頂に達した。
次いでヴィオもシャドウの内に蜜液を放つ。

「っはぁ・・・は・・・・・・・・・・ヴィオ・・・」
「・・・シャドウ・・・」

シャドウの薄く開いた唇を、ヴィオは恍惚に満ちた顔で口付けた。









俺がヴィオと情事を始めたのは最近の事。
ヴィオをもっと強く溺れさせたくなって。
いつまでも俺の傍に居て欲しくて。
吐き出される蜜液すら愛おしい。




もっと俺を感じて?


暗闇の中でもすぐ分かるように。


ねぇ。


愛しい、俺の勇者サマ。












                                           fin.
































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